2011年8月7日(日)開催の第2回オープンキャンパスについて,都市環境学科が企画しているイベントの情報をお知らせします。
○全学的なお知らせは,「北海道工業大学 進学・受験情報サイト2012」をご覧下さい。
東日本大震災では,多くの尊い命が失われ,経済的にも大きな被害が出ました。この地震は,われわれが未来に向かってさらに安全・安心な社会を作っていかなければならないという大きな課題を突きつけたと言えます。それが台風,地震など自然災害と常に直面する日本人にとっての宿命と言えます。若い人たちが安全・安心な社会を実現するために,今こそ夢と情熱!!で前進して欲しいと思います。
君たちの家族や仲間の「安全・安心を守り」,「快適な生活環境」を創り上げるのが,これから都市環境学科で学ぼうとする君たちの未来の姿となるでしょう。
体験学習では「構造物の揺れ」を学び,地震に強い社会と構造物づくりへの勉強の第一歩としたいと思います。
今回のテーマは「騒音」。典型7公害(大気汚染,水質汚濁,土壌汚染,騒音,振動,地盤沈下,悪臭)の一つに挙げられていますが,最近では,「公害」よりも「環境問題」という言葉が一般的になっています。公害のない快適な生活環境を維持するためには,様々なルールがあります。つまり,「環境基準」と呼ばれるものです。
体験学習では,実際に騒音を「聞く」「測る」「感じる」をテーマに,騒音の豆知識と騒音対策の事例も紹介します。
皆さんが普段何気なく接している,あんなものや,こんなものも,実は騒音を防止する物たちかもしれません。「音」を「騒音」と感じるか否かは,皆さんの気分次第!ぜひ,この機会に騒音計測を体験してみよう!!
加藤清正,豊臣秀吉,武田信玄。ご存知のとおり戦国時代の武将ですが,彼らは優れた土木技術者であったとも言えます。敵と戦い領土と住民の生活を守るのはもちろんのこと。その一方で,道路をつくり,川を治め,堤防を築き,橋を架け・・・安心安全な社会の基盤づくりに力を注ぎました。洪水を制し,水攻めという戦法まで編み出したのは,水をコントロールする知識があってこそ。
私たちの体も,生活も「水」なしでは成り立ちません。命の水を守り,水害などから生活を守ることは,現代もなお重要な仕事です。
「水を守り,水から守る」ことと都市環境学科のつながりを展示でご覧いただきましょう。
水の動きに関する実験ができる施設が,勢ぞろいしています。北海道内の大学では,一番の施設充実度を誇ります。
この実験室では,授業で学んだことを実験を通して「目で見て」理解を深めてもらえます。例えば,離岸流*,青潮**のメカニズムは,一目瞭然!
今は,津波の実験もお見せできます。是非,一度ご見学下さい。長さ20mの水路で津波を再現します。伝播する津波が,防波堤を倒壊し,さらに岸壁に遡上していく様子を見ることができます。時として人々に牙をむく自然との共生,自然と人間の向き合い方を,あらためて問い直すきっかけになれば…,と思います。
*離岸流…海岸から沖合に向かって一方的に流れる速い流れのこと。秒速1~2m(換算すると時速3.6~7.2km)の流れになるため,オリンピックの競泳選手でも逆らうことはできません。
**青潮…海面が乳青色または乳白色に変化する現象のこと。海水中の酸素濃度が低下するため,魚類が大量死することもあります。
暑い季節にピッタリの施設がココにあります!真夏でもマイナス30℃の世界へようこそ!
北海道に暮らす私たちにとって,「雪」や「寒さ」はたくさんの恵みを与えてくれる一方,様々な「害」をもたらす存在でもあります。
都市環境学科では,積雪寒冷地の「困った」現象を解決するため,様々な研究を行っています。この展示では,実際にマイナスの部屋にご案内し,研究環境を体験していただきます。
北海道にある大学だからこそ,北海道に必要な技術をしっかりと作っていきたい。都市環境学科は,北海道に必要とされるている学科です。