都市環境学科の基本姿勢


【学科概要】

 経済活動に伴うCO2の排出量の大幅な増加により,地球温暖化は急速な勢いで進行しています。このため,気候変動に伴う大型の自然災害により,尊い人命・財産が消失したり,生活・社会基盤の安全性が脅かされる事態が多くなっています。また,温暖化による生態系への影響と共に,世界各地で行われている乱開発による森林減少や動植物の絶滅など,貴重で多様性に富んだ自然環境の劣化も進んでいます。このような地球環境問題を解決しつつ人々が豊かで安心して生活を送っていくためには,一人一人が環境に目を向けた生活行動をとると共に,その生活・社会基盤は,自然との共生に配慮した豊かで安全で快適な空間が不可欠となるでしょう。

 

 都市環境学科は,私たちが持続して生活していくために必要となる多様性のある自然環境の保全と再生や,多くの人々が生活している都市の豊かで利便性のある生活・社会基盤づくりを,熱意を持って勉強しようとする諸君に,環境デザインコースと土木エンジニアリングコースを用意しています。両コース共に地球環境,生態学,土木工学に関する基礎的な知識を学び,更に実験・実習・フィールドワークを通じてより専門性の高い知識と技術を学び,21世紀の都市の,生活・社会・環境基盤づくりをプロデュースできる能力を身につけられるように学習・教育する学科です。


【教育目標】

 21世紀の社会に求められる,自然と共生した豊かで安全で快適な空間づくりを担うエンジニアを育成することを目的として,両コース共通となる地球環境, 生態学,土木工学に関する基本を教育し,その上で,環境デザインコースでは,北海道の豊かで多様な自然をフィールドとして自然観察,環境影響評価,景観創造,自然の保全・再生の技術を身につけたエコロジカルエンジニアを育成します。土木エンジニアリングコースでは,JABEE(日本技術者教育認定機構)の基準に沿って構成された教育プログラムに従って,自然と共生した豊かで安全な社会基盤施設の計画・設計・施工・管理の技術を身につけたシビルエンジニアを育成します。


【教育指針】

 自然環境,都市環境,社会基盤など,人が生活していく基盤づくりに興味を持つ学生を受け入れ,各学生が存分の力を発揮できるように二つのコースを用意す ると共に,主体的に考え,行動できる能力を醸成し,更にプロジェクトを進める際に求められる説明能力と合意形成能力など,社会性を持った人材育成にも重点 を置いて教育にあたります。


【教育・学習目標】

 1~2年次は基礎教育に関する講義を行い、3年次から専門性を段階的に高めていく教育体制をと っています。

 

1年次:

 基本教育科目群、工学基礎教育科目群などについて教育・学習し、学びの対象を具体的に 意識し、かつ本格的な専門技術を学習できるように基礎力を身につけます。

 

2年次:

 エンジニアとして基礎となる専門共通教育科目群と、専門性を高める五つの専門教育科目 群を配置して専門知識について教育・学習すると共に、自然環境、都市環境などについての演習 科目を配置して、専門技術の実践力を身につけます。

 

3年次:

 専門共通教育科目群、五つの専門教育科目群を重点的に教育・学習し、演習を通して専門 性の高い実践力を身につけ、4年次の卒業研究に着手できる素養を獲得します。

 

4年次:

 通年にわたる卒業研究および将来技術者として必要な倫理観、マネジメント能力について 教育・学習し、教育目的を達成します。